日本は1次リーグを2勝1敗のグループ2位で突破し、海外開催のワールドカップでは初めての決勝トーナメント進出を果たしました。
対するパラグアイは1次リーグの初戦で強豪のイタリアと引き分け、1勝2引き分けのグループ1位で通過し、決勝トーナメントは2大会ぶり4回目です。
世界ランキングは、日本が45位、パラグアイが31位で、ワールドカップで両チームが対戦するのは今回が初めてです。
ともに初のべストエイトを目指す試合でした。
1次リーグと同じ先発メンバーで臨んだ日本は、ボールをキープして攻め込むパラグアイに対し、守りに回る場面が多く、20分にはゴール前でフリーになったバリオス選手にシュートを打たれましたが、キーパーの川島永嗣選手が体を張った好セーブを見せ、ピンチを防ぎました。
守りからカウンターを仕掛ける日本は、21分に松井大輔選手のミドルシュートがクロスバーを直撃。
40分には本田圭佑選手が左足の強烈なシュートを放ちましたが、惜しくもゴールを捕えられず、前半はともに無得点で折り返しました。
後半、日本は松井選手に代えて岡崎慎司選手を投入し、26分には本田選手からのパスを岡崎選手がシュートにつなげました。
更に35分には阿部勇樹選手と交代で今大会初めて中村憲剛選手が入り、残り5分間はゴール前にボールを集めて再三チャンスをつかみましたが、ゴールを割れず、試合は今大会2回目の延長戦に入りました。
15分ハーフの延長前半、日本はパラグアイの猛攻をよくしのぎ、後半からは最後の交代でFW玉田圭司選手を投入。
延長後半8分、遠藤保仁選手からのフリーキックが、攻撃参加してゴール左でフリーになった田中マルクス闘莉王選手に合いましたが、闘莉王選手の難しい角度のヘディングは枠をとらえ切れませんでした。
11分にも長友佑都選手が持ち込み、玉田選手に絶好のパスが通りましたが、これもゴールにはならず、延長戦でも決着がつかない大接戦は今大会初のPK戦にもつれこみました。
日本は3人目の駒野友一選手がクロスバーに当てて失敗したのに対してパラグアイは5人が確実に成功。日本はPK戦5対3で惜しくも敗れ、史上初めてのベストエイト進出はなりませんでした。
パラグアイは8回目の出場で、初のベストエイト進出を果たしました。